褒める&開催報告
10月14日(火)第94回おしゃべりサロンを開催しました(参加者10名)
今回は回復者を迎え、少し時間をオーバーしてしまいました。
みんな自分のケースについて回復者から感想を聞きたいのです。
それが私たちの気付きや力になっていると実感できるサロンでした。
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口下手でコミュ障だけど
本当は人と関わりたい。
話すのは苦手だけど
酒を飲んだら人と楽に話せるから
気付けば深みにはまっていた・・・
というタイプのアルコール依存症者は
往々にして「かまってちゃん」なので
話を聞いてほしいし、褒めてもらいたいと思っています。
【ケース1】
自らノンアルに移行したようなので
「おいしそうね、私ももらっていい?」と
一緒にノンアル晩酌したら嬉しそうだった。
・・・・寂しがり屋さんは妻と一緒に飲みたいのかも。
「ノンアルでの嬉しい時間」は
きっと次の「ノンアルでの嬉しい時間」を呼ぶのではないでしょうか。
【ケース2】
隠れ飲みしているのを家族に見つかった時
本人が素直に飲みかけの酒を差し出したので
「逆切れしなくてえらいよね」と褒めたら
ニヤッとして、もっと褒めてほしそうだった。
・・・・こんなピリッとした状況で、この褒めどころ!
褒めるのにも才覚がいります。
【ケース3】
減酒中の本人が飲み放題へ。
帰宅後「オーバーしてないの?」と尋ねたら
「証拠はないけど考えて飲んできた」というので
「疑った言い方をしてゴメンね」と謝った。
・・・・「ふーん、そうなんだ」と済ませがちですが
私たちは自分の非を認める勇気を持ちたいものです(当てつけではなく!)
【ケース4】
飲酒以外のことで
家族「今日あなたが~~したの、すごくよかったよ!」と褒めたら
本人「もっと褒めて」
家族「褒めたよ?」
本人「足りない」
・・・・え~~~、どんだけ~?
おそらく私たちが思っている以上に本人は褒められたがっています。
【ケース5】
減酒中の本人が飲み会へ。
二次会も行ったのに酒量を守ったので
「すごいね!」と褒めたら本人は嬉しそう。
自分も感動したので少し時間を置いてから
改めて「すごく嬉しかった!」ともう一度褒めた。
・・・・アイメッセージで「追い褒め」!
褒めるって、ちょっと上から目線のように感じるかもしれませんが
自分の嬉しい気持ちを伝えるってことですから
要は素直に驚いたり感心したり。
外野やベンチから褒められるのもうれしいけど
ピッチャーである本人が褒められて一番うれしいのは
球を受け止め、投げ返してくれるキャッチャーです。
「ナイスピッチング!」
というキャッチャーからの掛け声は
きっとピッチャーの志気を高めるに違いありません。
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