認知面での離脱症状&開催報告
6月24日(火)第87回おしゃべりサロンを開催しました(参加者10名)
今回はASK認定依存症予防教育アドバイザーが出席。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
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あるあるコールは家族会です。
アルコール依存症者の生態は
みんなと共有しているのでまぁまぁ知っているつもりです。
でも
どうしてそんなことをするのか
どんな気持ちなのか
そういう心の動きは本人が話してくれないと
知りようがありません。
離脱中にコンビニのおにぎりを開けられず泣いていた
というエピソードを聞いて
「開けようとしたら肩のケガが痛くて泣いたんじゃない?」
と家族でワイワイ話していたら
今回出席したアドバイザーが
「開け方がわからなくなったのだろう」と指摘しました。
アルコール依存症の離脱とは
身体症状(発汗、ふるえ、吐き気)と
精神症状(不安、イライラ、不眠)だと思っていましたが
認知機能にも症状が出るそうです。
・注意が持続できない
・物忘れが多い
・短期記憶が低下する
・判断が鈍る
・思考がまとまらない
・問題解決が出来ない
・日常生活の計画が立てられない、など
アドバイザー自身も離脱中は
簡単な計算が出来なくなったし
文字も書けなくなったとのこと。
これらの症状は離脱なので酒を飲めば解消されます。
だから怖くなってスリップしてしまう人もいるようです。
酒にとらわれているアルコール依存症者が
自らを語ることなどないし
おそらく本人も酔っぱらっていて
よくわかっていないでしょう。
今回のアドバイザーは
断酒して自分の内面に向き合いながら
回復の道を歩んでいます。
病としてのアルコール依存症の過酷さも
アルコール依存症者の苦しさも身をもって知っている
いわば代弁者です。
私たちはこのアドバイザーを通じて
リアルな症状や本人の心の動きを知りました。
本人への理解が進むと酒害に対する見方も少し変わる気がします。
アドバイザーは本人と家族の架け橋だと気付いたおしゃべりサロンでした。
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7月のおしゃべりサロンは
7月8日(火) 7月22日(火)
いずれも10時から12時
稲毛保健福祉センターで開催します
お気軽にお立ち寄りください
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