アルコール依存症の進行プロセス
4月8日(火)第81回おしゃべりサロンを開催しました(参加者8名)
ご参加くださった皆さまありがとうございました。
4年目もよろしくお願いします。
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新年度を迎え、改めてアルコール依存症がどうやって進行していくかを確認しました。
おおむね以下のような経過をたどり
男性は10~20年でアルコール依存症となります。
機会飲酒(新年会など飲む機会がある時だけ)
↓
習慣飲酒(毎日飲酒するようになる)
↓
耐性形成(同じ量で同じ酔いを得られなくなって酒量が増えていく)
・不眠(中途覚醒し眠れないので飲む)
・暴言暴力
・ブラックアウト(飲酒中の出来事を思い出せない)
・肝機能の悪化
↓
精神依存(何よりも酒が優先されて飲酒を我慢できない)
↓
連続飲酒(食事をせずに飲み続ける)
↓
身体依存(酒が切れると離脱症状が苦しいので飲まざるを得ない)
↓
肝硬変・事故・自殺・・・(平均寿命は52歳)
例えば
機会飲酒だった人がコロナで在宅勤務になって習慣飲酒に
ほどなく耐性がついてみるみる酒量が増えていく
夜中に目覚めると起きて酒を飲む
寝落ちするまで飲む(または中途覚醒したら飲む、あるいは朝起きぬけに飲む)ために手元に酒を置いて寝る
どれも「アル中あるある」です。
この辺までならまだ立ち止まれる範囲だけど
放っておけばこのまま進行して
押しも押されぬアルコール依存症になるでしょう。
早く気付いてほしいなぁ・・・
かつてこの経過を傍らで見てきた私たちは知っています。
本人は絶対に認めないことを。
そして実は私たち家族もなかなか認められなかったことも。
アルコール依存症は本人だけでなく家族にとっても否認の病なのです。
「うちはまだ大丈夫」「うちは関係ない」と思っていても
アルコール依存症の進行プロセスはみんなが知っておくといいのに。
知識は力なり。
身近な人の酒の飲み方がおかしくなった時に必ず力になりますから。
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