「γ-GTPは高くない」の謎

息子がアルコール依存症になったのは

私にとって青天の霹靂でした。


確かに飲みすぎだとは思っていましたが

私の父も大酒飲みだったので

「飲む人はこのくらい普通に飲むのかな」程度の認識でした。


アルコール外来を受診して

その場で息子が入院を勧められた時には

まさかそこまで !? と驚いたものです。


でも血液検査でγ-GTPの値がとても高くて

基準値50U/l以下のところ140もあったので納得せざるを得ませんでした。


当時の私は知らなかったのです。

γ-GTPが1000とか2000になる人がいるってことを。

もし知っていたら「γ-GTP 140なら入院しなくても・・・」

と思ってしまったかもしれません。


息子のように多量飲酒しているのにγ-GTP値が低い人は

肝臓が積極的に解毒の働きをしないので

脳にアルコールが滞留する時間が長くなり

脳はそれだけダメージを受けるそうです。


毎日ストゼロを3リットル飲むのに

γ-GTPが140程度だったのは

息子の肝臓が強かったのではなく

ただ脳に滞留していただけかも?


確かに息子の記憶力低下は著しく

私との電話内容も、主治医に伝えたいことも

「メモしておかないと全部忘れちゃう」状態でした。


忘れる=覚えられない、ということなので

短期記憶ができなくなっていたのでしょう。


でも神経細胞の接続は断酒後2週間で回復し始め

2ヶ月で新しい回路が作られるそうなので

断酒5年目の今、記憶力はかなり回復しているはずです。


大酒を飲んでいるのに

「γ-GTPは高くないから大丈夫」と

自信満々に言っている人たちの脳は

もしかしたらアルコール漬けになっているかもしれません。


もはや低γ-GTPは飲んでもいい理由になりませんからー!


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