家族の自己肯定感&第80回開催報告
3月25日(火)おしゃべりサロンを開催しました(参加者8名)
2024年度のおしゃべりサロンは27回(うち土曜サロン4回)
参加者はのべ193名でした。
ご参加くださった皆さんありがとうございました。
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手探りで家族会を丸3年運営してきて思うことは
私たち家族だって自己肯定感が低められている、ってことです。
「低められている」という表現なのは
必ずしも個々のパーソナリティとして自己肯定感が低いのではなく
アルコール依存症者との関わりの中で低くなっている、というニュアンスをこめています。
闘っても、我慢しても、努力しても本人の酒は止まらない。
そんな生活の中で私たちはなんて無力なんだろうと途方に暮れます。
自助会に繋がると自分と同じような人がいることがわかって安心できます。
怒りや苦しさを吐露し、仲間の思いに共感し、
知識や情報を共有することは家族の大きなターニングポイントです。
でもそれだけでは私たちの自己肯定感は上がらないことに気付きました。
アルコール依存症本人の自助会と家族の自助会とでは少し性質が違うような気がします。
言いっぱなし聞きっぱなしは原則として尊重するけれど
私たちはもっと互いに褒め合っていいのではないでしょうか?
そこで本日のサロンは今年度最終ということもあって
オープンダイアログをやってみることにしました。
といっても本物とは程遠く “なんちゃって” どころか “風味” 程度かもしれませんが。
対象は私。
私のこれまでの発言や息子への対応などについて
参加者同士でワイワイ感想を言い合ってもらいます。
・否定的なことは言わない
・ジャッジしない
・反論や助言をしない、のがルール。
つまり簡単に言うと“褒める”ってことです。
慣れないので一人ずつ発言する形となりましたが
普段は言いっぱなし聞きっぱなしで黙って聞いているところを
・~がうまいと思った
・本人をよく見てよく考えて対応していると思った
・私も見習って頑張ろうと思った 等々
渦中にいると自分のことは客観的に見られませんが
みんなの感想を聞いて俯瞰的にとらえることができました。
実は自信があるわけではなく迷いながらの対応だけど
スタンスとしては間違っていないと後押しされた気分になったし
私の体験談を聞いて頑張ろうと思ってくれる人がいることは胸熱でした。
自己肯定感が上がりました、とは言い切れないけれど
これでいいのかも、とホッとしたのは事実です。
私も仲間それぞれの“褒めどころ”をたくさん知っています。
弱音を吐き、グチをこぼしながらも共に学び、励まし合う。
そして時には率直にいい所を褒めながら
4年目もみんなで進んでいきましょう。
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