底ではなく崖

モリモリです♪

断酒のきっかけになるような痛い目にあうということを「底つき」といいます。

例えば、これ以上飲むと死にますと医師に宣告されたり

会社をクビになったり、家庭が崩壊したり。


底をつくまで酒は止まらないので

家族は「本人が底をつくまで放っておくしかない」と言われたものです。


でもやっと底をついたかと思ったのに再飲酒してしまうこともあり

「底って何?」と私はずっと気になっていました。


前回の土曜サロンでASK依存症予防教育アドバイザー(断酒4年目)が

底つきのことを「落下している時に偶然つかんだ崖」と表現しました。


「落ちている時は周りの景色が見えずに時間の感覚もない。

偶然崖の縁に手がかかって止まったら

急にまわりがハッキリ見えてすごく怖いし

ぶら下がっているのは辛くて苦しいから

また手を離して落下していく。

確かにしんどいけど、崖にしがみついて向き合っていればそこが底になる」

そんなお話でした。


最初は苦しくても、しがみついていれば

やがて足場ができて少しは移動できるようになり

その小さな足場がそのうちテラスになって

崖から手を離すこともできるでしょう

でも足を踏み外せばまた落下する危険と常に隣り合わせなのです。


アルコール依存症者がビルの上から落下しているとすれば

家族はさしずめビルの外付け非常階段をゴロゴロ転がり落ちているようなものでしょうか。


身体は痛いし方向感覚もメチャクチャ。

踊り場にはビルに入るドアがあるのにまた転がり落ちていく。

何度も何度もドアを逃した末、やっとビルの中に逃げ込む。

それが「家族の底つき」かもしれません。


今は「底上げ」という考え方で

早く断酒につなげるための様々な支援が考えられています。


家族はいつまでも転げ落ちていないでサッサとドアから脱出し

ビルの中で傷の治療して普通の暮らしをしようじゃありませんか。


次回のおしゃべりサロンは

2月13日(火)10時ー12時
@稲毛区ボランティアセンター

です!



あるあるCall

おしゃべりサロン ~家族のお酒のことで困っている方のために~ 「もしかしてアルコール依存症?」 家族のお酒の飲み方で困ったり、心配したり、悩んだりしていませんか? 「うちもそうだよ」「私はこうしているよ」とみんなでおしゃべりする中で何かヒントが見つかるかもしれません 気軽におしゃべりサロンにお出かけください!

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