手放す 第48回開催報告
あまとうです!
1月27日(土)におしゃべりサロンを開催しました。
*おしゃべりサロンは第2、4火曜日が定例開催で、不定期で(だいたい3か月に1回)土曜日にも開催しています。
参加者は12名(スタッフ含む)。
これだけの方が集まってくださり、うれしい限りです。
前半は参加者それぞれが自身の状況を話し、後半はモリモリからの情報提供とASK認定・依存症予防教育アドバイザーとの質疑応答など。
茶話会含めて3時間超の会となりました。
「ASK認定・依存症予防教育アドバイザー」は、依存症についてよく知り、回復を実感している「当事者・家族・支援者」が、予防のノウハウとツールを使い予防教育のために活動している人達です。
アドバイザーの養成講座には全国から申し込みがあり、受講生になるのは狭き門なんです。
今回来てくださったのは、依存症「本人」、断酒継続中(3年半)の方です。
参加者のほとんどは、お酒問題がある自分の家族以外の依存症者に会ったことがないため、このアドバイザーさんと話せることは貴重な機会と思われます。
この方は断酒しているので、もちろん頭はクリア。
3年半の断酒ですので、細胞レベルでもお酒は入ってないはずです!
かつ、かつての自分をよく分析していて、言語化能力も高いので、当時の気持ちやその背景にあるだろうことが、私たちによく伝わるのです。
今回も、参加者との活発な質疑応答があり、参加者(家族)のヒントとなるメッセージもたくさんいただきました。
家族が「はっ」としたはずのメッセージの一つは
「家族はこれまでさんざん本人に振り回されてきた
もうギリギリのところにいる
本人を手放してもいいんですよ」
という言葉でした。
まずは、今、自分と本人はどういう関係になっているかを、少し離れて見てみる
そうすると相手もそれに気づく
多くが共依存になっているので、関係を一度リセットしてみては、とも。
手放されたら本人は見捨てられたと思うのか?
手放されたら本人はどうなる?
家族はこんな疑問や不安を抱くことでしょう。
かつての私もそうでした。
私の場合は、自分が世話をしないことへの罪悪感から、離れられませんでした。
今になってわかる、これについての私の見解は、こういう考えがなくなって初めて手放せるのではないか、ということ。
言い換えると、こう考える間は手放すことができないだろうと。
手放した結果、本人がどうなろうと(最悪の結果を迎える可能性があることも含めて)、それは本人が選択したこと、と考えられるようになれば、手放すことも出来るのです。
ただし、こういう考えに至るためには、自分ができることはやりつくしたという気持ち、いわば「家族の底付き」が必要かもしれません。
「手放す」は、離婚する・別居するなど物理的に離れるだけではなく、心理的に離れることも含んでいます。
というか、心理的に離れられなければ、離婚や別居をしても関係は維持されてしまいますよね。
経済的なことなどから物理的に離れられなくても、本人のお酒問題に関知しない、という選択もあると思います。
親子や兄弟の場合は、夫婦の場合よりも、手放すことは容易ではないと思います。
私はかなりの部分まで夫の手放しに成功したと思っていますが、これが親や子、兄弟だったら同じように出来たかどうかは正直言ってわかりません。
でも、アドバイザーさんが言うとおり、一度冷静になって本人と自分の関係を俯瞰することで、何かが見えるのではないかと思います。
家族が最良の選択が出来ることを心から祈っています。
次回の土曜日サロンは5月18日の予定です。
またご案内します。
次回のおしゃべりサロンは
2月13日(火)10時ー12時
@稲毛区ボランティアセンター
です!
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