復職に向けて&開催報告

11月25日(火)第98回おしゃべりサロンを開催しました(参加者10名)

今回も回復者が参加し、当事者ならではのお話を伺うことができました。


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アルコール依存症でしばらく休職していた人が

復職することになりました。

私たちはどんなことに気を付けたらいいでしょうか。


基本的には断酒して復職となります。

でも「仕事ができるようになったこと=回復」ではありません。


入院などで断酒できたとしても

断酒後1年間はとても不安定です。

できれば1年間くらいは回復に専念し

復職は焦らないことです。


今までは仕事や人間関係のストレスを

酒で乗り切ってきたのに

もうその酒は飲めません。


ストレスがあっても自力で対処するしかないので

断酒を安定させてから復職するに越したことありません。


とは言え、様々な事情で長く休めないこともあるでしょうから

仕事をしながら自助会に行ったり、通院を続けるなりして

断酒の継続が最優先です。


再飲酒することがないように

飲酒トリガーには近付かない。


そして仕事を頑張り過ぎないこと。

本人はこれまでのマイナスを取り返そうとします。

つい「出来る」と言って頑張りがちなので

徐々に仕事量を増やしていく復職プランが必要です。


飲み会には誘わず、本人も参加は見合わせる。

相談窓口を用意したり、産業医と定期的に面談したり。

職場の協力は欠かせません。


本人が復職して家族はホッとする一方

再飲酒するのではないかと不安になります。


帰宅時間や買物をチェックしたり

「また飲んだんじゃないの?」と疑ったり。

私もその気持ちはとーってもよくわかります。


でも仕事だけでも本人はストレスを抱えるでしょうから

家庭では監視ではなく見守りをしてあげたいものです。


食事や睡眠など、生活リズムを整えると

再発のリスクは下がると言われています。

生活をサポートしつつ、異変を感じたら主治医に相談。


そして何より私たち家族は

もっと自分自身のセルフケアに目を向けていいと思います。


断酒を始めたばかりの人と一緒に生活することは

想像以上にストレスフルです。


気持ちがリフレッシュできるよう

家族会(例えばあるあるコールとか!)に

参加するのもいいかもしれませんね。


本人、職場、家族の努力や支えで

どうか復職が順調に進みますように!

あるあるCall

おしゃべりサロン ~家族のお酒のことで困っている方のために~ 「もしかしてアルコール依存症?」 家族のお酒の飲み方で困ったり、心配したり、悩んだりしていませんか? 「うちもそうだよ」「私はこうしているよ」とみんなでおしゃべりする中で何かヒントが見つかるかもしれません 気軽におしゃべりサロンにお出かけください!

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