アルコール性膵炎&開催報告
8月12日(火)第91回おしゃべりサロンを開催しました(参加者8名)
お盆休みということで、土曜しか参加できない人が来てくれました。
ご参加くださった皆さま ありがとうございました。
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最近「本人が急性膵炎で内科に入院した」と聞いたので
今回はアルコール性膵炎について調べてみました。
「入院」と聞くと
「やっと病院に繋がったか!」と私たちは大いに色めき立ちます。
でもそれが肝炎だの膵炎だとわかるとガッカリ・・・
肝炎や膵炎は内科入院なので
症状が改善されればすぐに退院になるからです。
いわゆる「また飲める身体になって帰って来る」ってやつです。
男性の場合、急性膵炎の原因第一位は酒です(43%)
酒を飲み始めてから20~30年で発症することが多く
発症年齢の平均は50歳
8割以上の人が純アルコール40g以上を
ほぼ毎日飲んでいます。
(純アルコール40gはビールロング缶2本分)
急性膵炎は激痛を伴います。
膵臓も肝臓と同じく、沈黙の臓器ですが
初期は「痛い、痛い」と大騒ぎしてくれるのです。
初期の急性膵炎なら膵臓はほぼ回復するのに
退院後も40%の人は飲酒を続けて再発を繰り返します。
膵炎は進行すると痛みが和らぎ、時にはそれが消失します。
痛みがなくなったから治った、と安心していると
静かに慢性膵炎に移行しているのです。
慢性膵炎になると5年程度で糖尿病になるそうです。
膵臓がんのリスクは13倍だし
寿命は男性が10年、女性は16年も短くなります。
ただ、一方で「退院後40%は断酒する」というデータもあります。
断酒率4割ですって!?
一般的な断酒率は1年で2割なのに。
だとすると、急性膵炎での内科入院は
「ガッカリ」ではなく「チャンス」ではありませんか!?
私は胆石由来の膵炎になったことがあります。
(女性の急性膵炎原因第一位は胆石)
それはそれは痛くて、痛みで脂汗が出るって本当なんだと驚きました。
私の場合は油脂を摂ると痛くなったので
あの痛みが怖くて手術前の1ヶ月間
そうめんと味噌汁だけで過ごしました。
トラウマにもなるような激しい痛みを体験すると
また痛くなるのを恐れて
原因となる特定の行動を回避するようになります。
急性膵炎の猛烈な痛みが断酒の「底つき」になるのは充分考えられることです。
急性膵炎の来し方行く末を見極め
この入院をぜひ断酒のチャンスに!
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