母親の否認&開催報告

7月8日(火)第88回おしゃべりサロンを開催しました(参加者8名)

暑い中ご参加くださった皆様、ありがとうございました。


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今回は初参加の方がいらっしゃったので

自然とそれぞれが抱える依存症事情を分かち合うことになりました。


現在に至るまでの経過を改めて聞くと

どなたも長い期間苦しんできたことがわかります。


アルコール依存症の王道を歩んでいたり

アル中あるある満載だったりするのに

それでも本人が酒の問題を認めないのです。


結局、病院につながった人の多くは救急搬送がきっかけでした。


救急車を呼ぶ事態になる前に何とかしたいと願っているのに

本人(夫)は家族(妻)の言うことなど聞きやしません。

一体誰の言葉なら本人に届くのでしょうか?


働き盛りで

・職を失うわけにはいかない

・生活費はどうする

そんなことを考えられるなら

上司の言葉が本人に響くかもしれません。


肝臓が危機的状況だと医師に告げられ

・まだ死にたくない

と断酒を決断するかもしれません。


アルコール依存症者は仕事、健康、家族よりも酒を優先してしまいがちですけど。


では母親はどうでしょう?


お酒の問題は身内にもなかなかオープンにはできません。

本人の母親なら息子に意見してくれるだろうと相談してみたところで

・大袈裟に考えすぎじゃない?

・仕事のストレスもあるから少しぐらい大目に見てあげて

などと最初は本気にしてくれないでしょう。


否認は本人だけでなく家族にもあるのです。


嫁にしてみたら息子をかばう母親に失望するでしょうが

私だってその状況になったら、とりあえず仲をとり持つような発言をしたかもしれません。


ただ、否認する親がいる一方、

多くの母親が息子の酒の問題で家族会に足を運んでいるのも事実です。


初めは動揺した母親も

実際の現場や動画など見たら信じざるを得ないでしょう。

先々のことを考えたら

本人の母親にはきちんと認識してもらいたいものです。


なお、必ずしも影響力のある人がいるとは限りません。

だからやはり大事なのは夫婦のコミュニケーション。


本人と会話できる関係性を維持するため

・どんな言葉かけや褒め方をすればいいのか

・本人の話をどんな姿勢で受け止めるのか

サロンでのこういう学びの積み重ねが私たちの大きな力になります。


実際、うまく対応できた時にサロンのことが頭に浮かんだというエピソードもあり

学んだことが確実に生活に活かされてきたと実感したおしゃべりサロンでした。

あるあるCall

おしゃべりサロン ~家族のお酒のことで困っている方のために~ 「もしかしてアルコール依存症?」 家族のお酒の飲み方で困ったり、心配したり、悩んだりしていませんか? 「うちもそうだよ」「私はこうしているよ」とみんなでおしゃべりする中で何かヒントが見つかるかもしれません 気軽におしゃべりサロンにお出かけください!

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