リスクへの対処 第35回開催報告

あまとうです!

昨日おしゃべりサロンを開催しました。

参加者は8名(主催者、スタッフ含む)。

暑い中お越しいただきどうもありがとうございました。


季節柄、(お酒問題のある家族が)喉が渇くとビールを飲んでいる、何か代わりになるものはないのだろうか?

 という質問がありました。


水代わりにビールを飲む

酒飲みあるあるです。


炭酸水は喉越しがビールに近いので、代わりになる得ると思います。

最近は強炭酸や、味がついたものなど種類も増えてます。


でもこれを本人が飲むかどうかは別問題。

炭酸水が代替になるのは、本人が酒量を減らそうと意識している場合。

既に依存症になっている人は、目の前に炭酸水があってもビールを飲むでしょう。


私の夫は「ドイツ人は水代わりに飲んでる」と言って、昼間からガバガバ飲んでいました。

お手上げでした。


さて、

今回のモリモリからの情報提供は

“リラプス・プリベンション”(Relapse Prevention)

についてでした。


「再発防止」と訳されるこれは、依存症に対する比較的新しい治療モデルだそうです。

大きく2つのステップから成ります。


① リラプス(再発)になりやすいハイリスクな状況を見極める

再飲酒に繋がる「人」「物」「場所」「状況」を把握するということです。

たとえば

・飲み仲間と会う(人)

・ビールの自動販売機を見る(物)

・飲み屋街を通る(場所)

・給料日(状況)

です。


次に

② ハイリスク状況への対処法を学習する

取り除けるハイリスク状況は取り除き、取り除けない状況は飲酒以外の方法を考える

ということで、上記の3つは

・飲み仲間と会わない

・自販機のそばを通らない

・飲み屋街を通らない

ことでハイリスク状況を取り除くことができます。


取り除くことができないのは、最後の「給料日」です。

この場合は、給料日は「家族と食事に行く」といった飲むこと以外のことをする、というもの。


平たく言うと

やばそうな状況を想定して、対処を考えておく

ってことですね。


夫が入院していた専門病院では、類似のワークをやっていました。

夫が書いたワークシートには、

飲みたくなる状況の一つに「スポーツクラブに行った後」と書いてあり、その対応として「スポーツクラブが終わったらまずお茶をがぶ飲みする」とありました。

また「仲間と山に行って温泉から上がった後」に対しては、「山の会には当面参加しない」と書いてありました。


心の中で考えるだけではなく書きだすこと

自分で考えること

がポイントのような気がします。


このリラプス・プリベンションは予備軍の人のも効果がありそうです。

冒頭の炭酸水と同じく、本人にその気があることが大前提。

悩ましい限りです。


(p.s.)

今この原稿を書いている時に、私の後ろで「プシュ!」という音が聞こえました。

夫が、強炭酸のペットボトルのふたを開けた音でした。

ビール缶を開ける音と同じで、未だに心がざわつきます。


次回のおしゃべりサロンは

8月22日(火)10時ー12時
稲毛区ボランティアセンター

です


土曜日サロンもあります!
9月2日(土)13時-15時(15時からは自由参加の茶話会)
花見川区ボランティアセンター

です




あるあるCall

おしゃべりサロン ~家族のお酒のことで困っている方のために~ 「もしかしてアルコール依存症?」 家族のお酒の飲み方で困ったり、心配したり、悩んだりしていませんか? 「うちもそうだよ」「私はこうしているよ」とみんなでおしゃべりする中で何かヒントが見つかるかもしれません 気軽におしゃべりサロンにお出かけください!

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