修行か?
モリモリです♪
「修行か!?」
家族の話を聞いていてそう思うことがしばしばあります。
修行とは悟りの境地に至るために精神的・肉体的な苦行を積み重ねること。
まさにアルコール依存症者の家族の日常ではありませんか。
本人が飲んだくれている間にも
家族は精神的にズタズタ、肉体的にボロボロになりながらアルコール依存症について学びます。
おしゃべりサロンでは毎回様々な知識や情報を紹介。
CRAFTだっていろいろな切り口で何度も取り上げています。
CRAFTとは依存症者の家族のためにアメリカで開発されたプログラムで
否認していた人の7割が治療を始めたという優れものです。
ところがCRAFTのノウハウを頭ではわかっていても
気持ちがついていかないとでも言うのでしょうか、
実際にはなかなか実践できなかったりします。
イネイブリングはしない
自分自身を大切にしよう
…なども、確かに理屈はわかるけど。
アルコール依存症への対応はそんなことばっかり。
でも何とか気持ちに折り合いをつけて実行してみると
自分の気持ちがフッと楽になるのがわかります。
これが悟りの境地か…?
と思いきや、修行はまだまだ続くのです。
飲酒者は入院して一般的には3ヶ月ほどで退院します。
退院後も断酒が続いているなら家族としては嬉しいはずですが
何故か腹立たしくなるのです。
家族はあんなに苦労したのに!
恐くて、苦しくて、辛かったのに!
それを覚えてないの?
覚えてないからといって無かったことにはならないし!
断酒してるからといってそのことを許したわけじゃないから!
だけどそう思うのは私の心が狭いから?
私の性格が悪いから?
家族は本人へのやり場のない怒りと自分を責める気持ちに苦しみます。
でも誰も教えてくれなかったけど
みんなそうだから。
本人が順調に回復していると家族は複雑な気持ちになる。
その気持ちをどう乗り越えていくのか。
これは家族に課せられたハードな修行だと私は思っています。
次回の修行・・・否、おしゃべりサロンは
7月25日(火)10時から12時
稲毛区ボランティアセンター
です
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