CRAFTを学ぶ おしゃべりサロン(第8回)開催報告
あまとうです、こんにちは!
一昨日(7月26日)、8回目のおしゃべりサロンを開催しました(参加者2名+主催者2名)。
おしゃべりサロンでは、2時間の内のおおよそ半分を参加者からの状況報告、残りの半分の時間でモリモリが作った資料を使って、依存症について学びます。
モリモリの話を聴くだけの一方通行ではありませんよ。
「うちはこう」「こうしたけどダメだった」「できないよねー」など、自身の体験や気持ち、考えなどをしゃべりながら双方向で進めます。
深刻な話が多いのに、笑いが絶えません!
今回モリモリが用意した資料はCRAFTについてです。
CRAFTはCommunity Reinforcement Approach and Family Trainingの頭文字をとったもので、訳すと「コミュニティ強化アプローチと家族トレーニング」です。
簡単に言うと、アルコールや薬物などの依存症者に対して家族がとるべきコミュニケーションの方法をまとめたものです。
具体的な接し方のポイントは↓
1.「わたし」を主語にする
2.肯定的に言う
3.簡潔に言う
4.具体的に言う
5.自分の感情に名前をつける
6.支援を申し出る
今回は時間の関係で項目を示しただけですが、項目を見ただけで内容は想像できますよね。
「これってどういうことかしら?」となったのが5番目の「自分の感情に名前をつける」でした。
私は「自分の『怒ってる』『不安に感じている』などの感情を認識すること」ではないかと思いましたが、家に戻って調べてみました。
「自分の感情に名前をつける」は、「怒り」「不安」「喜び」などの具体的な気持ちを、依存症者本人に示すということでした。
例を作ってみました!
↓
NG「何でこんなにたくさん飲むの!」
OK「こんなにたくさん飲むと不安になる」
NG「何度も同じことを言ってるのに、どうしてわからないの?」
OK「何度も同じことを言わなければならないのは悲しい」
NG「飲んでばかりで、まともに話ができない!」
OK「しらふのあなたと話が出来るとうれしい」
1の「『わたし』を主語にする」や2の「肯定的に言う」も含んでますね。
CRAFTの目的は「考えや接し方を変えることで、本人との関係性を変え、本人の行動に影響を与えること」です。
「行動に影響」とは、例えば病院で治療を受ける、入院するなどです。
NGパターンの
「何でこんなにたくさん飲むの!」
「何度も同じことを言ってるのに、どうしてわからないの?」
「飲んでばかりで、まともに話ができない!」
ばっかり言われてたら、もしかして本人が「俺やばいのかな?」「病院に行ってみようかな?」なんて思ってたとしても、口に出せないですもんね。
ただ、依存症者に振り回されている家族にとって、実際にこのようにやるのは簡単ではありませんよね。
私が、夫の入院前にCRAFTについて学んだときに、「家族は『女優になれ』」と言われました。
「夫のために何で私が変わらないといけないのか?」と思い抵抗がありましたが、藁にもすがる思いでやってみました。
そしたら、とにかく自分が楽になったんです。
いつも怒ってばかりで疲れていたからです。
これが効果を発揮したのかは定かではありませんが、夫は病院につながりました。
女優を育てることもできるおしゃべりサロン
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