依存症の治療薬
あまとうです!
今日はアルコール依存症の治療で使用される薬について書いてみます。
専門家ではありませんので、詳細は記事の最後で紹介する各サイトをご覧ください。
また、記事に出てくる夫の話は、一個人の例としてお読みいただければと思います。
少し長いですが、お付き合いください。
治療で使用される薬は3種類あります。
一つ目は抗酒薬(抗酒剤)と呼ばれる薬で、薬の名前はノックビン(一般名・以降同じ:ジスルフィラム)とシアナマイド(シアナミド)があります。
この薬を飲んでお酒を飲むと、悪心・嘔吐、頭痛、動悸、顔面紅潮、呼吸困難が起こります。
断酒をしている人が抗酒剤を飲むことで「今日も酒を飲まない!」と心理的な暗示をかける、といったもの。
家族の前で飲む人もいるようです。
この後紹介する2種類の薬よりも古くからありますので、自助会でお目にかかる断酒歴が長い方はこの薬を飲んでいた方が多い印象です。
肝臓に悪影響を与えるとのことで、私の夫が入院(2020年)していた病院では、もう処方していないと看護師さんがおっしゃっていました。
断酒中にお酒を飲みたい気持ちが高まり、抗酒薬を飲んだふりをして吐き出し酒を飲んだ、という話を自助会で耳にしたことがあります。
二つ目は、レグテクト(アカンプロサートカルシウム)。
飲酒欲求を抑える薬です。
夫は入院時と退院後にこれが処方されていました。
ちなみに、夫は「(この薬を)飲んでたって、酒が飲みてーよ」と言っていました。
自助会には「ビタミン剤みたいなもんだ」とおっしゃっていた方もいましたので、誰にでも効果があるわけではないようです。
でも、私にとってはお守り代わりで、この薬を飲んでくれてるだけで不安が少し和らぎました。
久里浜医療センターのサイト*1には、レグテクトは「断酒がある程度できている人が服用することで効果を表すといわれています。」と書かれています。
厚生労働省のサイト*2には、「断酒をしている人が服用すると断酒率が上がりますが、飲酒している人が服用してその飲酒量を少なくする効果はないと考えられています。」とあります。
「ある程度」って「どの程度」なのかが気になります。
三つめは、セリンクロ(ナルメフェン)という薬。
これは飲酒量低減薬です。
この薬を飲んだ上である程度のお酒を飲むと、もう飲みたくなくなるというもの。
テレビの特集で、効果があった人が紹介されていました。
いずれの薬も医師による処方が必要です。
「こんな薬があるらしいけど、病院に行ってみる?」と誘ったら、病院につながるかもしれません。
通院しているけど効果がないようなら、家族から先生に「こんな薬があるって聞いたのですけど、どうなんですか?」と聞いてみてもよいと思います。
次回のおしゃべりサロンは
5月14日(火)10時ー12時
@稲毛区ボランティアセンター
です!
土曜日おしゃべりサロンもあります!
5月18日(土)13時~15時(15時からは自由参加の茶話会)
@花見川区ボランティアセンター
*1:久里浜医療センター
レグテクトについて ↓
*2:e-ヘルスネット(厚生労働省)↓
セリンクロについて(日本経済新聞、久里浜医療センター院長(当時)へのインタビュー記事)↓
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