認知症カフェの話を聞いて
先日、認知症カフェを運営している方のお話を聞く機会がありました。
認知症カフェは、認知症の本人や家族などが集い、悩み相談や世間話ができる場のことです。
その方は、15年前ぐらいに認知症の親を、子育てと仕事をしながら介護をした経験を基に、カフェを開設。
「自分の親だから」ということで弱音を吐けず、当時は近所の人からの偏見のまなざしがきつかったそうです。
アルコール依存症の家族と同じだなあと感じながら、話をお聞きしていました。
この方のようなご努力もあり、認知症カフェは全国に7737箇所(2020年度)あります。
今は、認知症について広く知られ、「親が認知症になった」と知り合いから聞いて、偏見を抱く人はもういないことでしょう。
アルコール依存症も、家族がもっと気軽にカミングアウトでき、サポートされる体制ができるといいと切実に思います。
私達のようなおしゃべりサロンも、もっとたくさんの場所にできることを願います。
認知症の人は462万人(*1)。
アルコール依存症の人は109万人、予備軍と言える多量飲酒者(980万人)を含めると1,089万人(*2)と、認知症の人数を圧倒的に上回っています。
この現実、もっと知って欲しいなあ。
*1:2012年。65歳以上の高齢者。「平成29年高齢者白書」。2025年には700万人との推計。
*2:2013年。厚生労働省。
0コメント